くまもと
未来の住宅を
考える会

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2023.03.15

植林ツアーのご報告③

さあ、八千代座を出ると私達は「さくら湯」へ。ここで汗を流してこられた方もありました。
とてもいい温泉ですので、是非一度お越しください(下見済みnikkori
さくら湯は、江戸時代のお茶屋から始まり、明治になって一般市民の温泉になったそうです。
明治31年、道後温泉の棟梁「坂本又八郎」を招いて、明治31年の大改修が行われています(火災で焼失)

昭和48年に大火により焼失し解体され、その後は温泉プラザ内で営業されていましたが、市民を中心とした復興プロジェクトチームが発足し、平成24年に町のシンボルとして、九州最大級の木造温泉が完成しました。こちらも野中建設様が携わっておられます。あの坂本又八郎を招いて行った明治31年の大改修時の作りを再現しているそうです。屋根は十文字の形(十字クロス構造)をしていて、玄関は唐破風を備えた玄関です。ちょうどこの時、お琴の音色が聞こえてきて、とても風情がありましたflower_red
 
    

  
 
 明治期には、松の湯、紅葉湯、さくら湯と3つのお風呂があったそうですが、裏に回るとありましたfukidashi3
温泉として使われているのはさくら湯のみで、松の湯は観光案内所になっています。その他にもローマ建築のような噴水のある「龍の湯」がありました。天井に龍の絵が描かれています。こちらは、見学のみ可能です。

 「さくら湯」と「八千代座」を見学して、日本の木造建築物の美しさに、感動いたしました。penguin

 材木商の亡き義父が言ってました。「木造住宅は、何年くらい持つのですか?」と尋ねた私に、笑いながら「ずーっとたい。補修して手を加えていけば、ずーっと持つたい。」100年住宅と言われる長期優良住宅も、点検して補修して、次の世代へ受け継ごうという考え方です。いいもの作って長く受け継ぐ。その結果、次の世代、また次の世代は、新しく建てなくても補修で済むのですから、経済的です。昔の人は、物や建物を大切に受け継いで来られたのですね。「さくら湯さんも、補修のあとが見られるようになったとか、色艶がでてきて益々美しいね。」などと、将来の姿を想像しながら、私の植林ツアーのご報告を終えたいと思いますladybird

 最後になりましたが、ご協力いただきました熊本森林組合様、鹿本町森林組合様、有限会社野中建設様、そしてご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。私たちの小さな活動ですが、未来の子供たちのために 植林ツアーを続けていけたらと思います。今後共、よろしくお願い申し上げます。panda_thanks

 

 

 
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